耳なりの原因はさまざまですが、多くの場合生死にかかわるような重大な病気ということはありません。
とはいえ、四六時中耳なりが聞こえてしまうわけですから、精神的なストレスを感じてしまう方も多くいます。
また、耳なりには、ほとんどの場合、難聴をともなうという特徴もあります。
この症状を治療によってゼロにするのは、難しいことと言えます。
ですが、軽減して、あまり気にならないような状態にすることは、可能です。
耳なりを感じたら、なるべく早めにご来院ください。
耳だれは、こどもから大人まで、年齢に関係なく現れる症状です。
特にこどもの場合は、痛みをともなう場合が多く、聞こえにも大きく影響し、ほおっておくと難聴になってしまうこともあります。こども自身は、自分が聞こえないことには気づきにくく、治療しないままになってしまうと、その結果、耳からの刺激が減ってしまい、発達が遅れてしまうこともあり、要注意です。
大人の場合も、非常に不快な症状ですので、早めの治療をおすすめします。
急に聞こえが悪くなった時は、要注意です。
なるべく早く治療をはじめることが、大変重要です。治療の開始が遅れると、治る確率が激減してしまうからです。一般的には7日以内に開始するのが良いとされていますが、50歳以上の場合は3日以内に治療を開始するのが、重要です。
逆にゆっくりと聞こえが悪くなった場合、もしそれが片耳のみだった場合は、聴神経腫瘍の可能性もあるので、要注意です。
こどもでも大人でも、耳からの脳への刺激が減ると、脳の活性化に影響します。言語形成期のこどもは、聞こえが悪いと言葉を覚えたり話したりすることができなくなります。また、高齢者が加齢により難聴になってしまうのは、自然なことではありますが、それによって認知機能の低下に影響することが知られています。
聞こえが気になる時は、聴力検査室が完備されている、耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。
一般的な聴力検査がまだできない乳幼児の場合は、睡眠時に検査できるASSRという検査機器を用います。
県内では、大きな病院以外では、当院のみが完備しております。
これは、乳幼児の難聴を早いうちに発見し、適切な対応をするために、重要な検査です。
ただ、このASSRは、時間がかかる検査であり、より短い時間でできるOAEという検査もあります。
一口に鼻づまりと言っても、原因はさまざまです。何が原因であるにせよ、鼻づまりがあると、集中力が低下する、熟睡できない、においがしない、などの弊害が起こり、日常生活の質(QOL)が下がってしまうことで、結果として仕事の能率が下がる、学業成績が下がる、という事につながります。
鼻づまりは、適切な治療によって、ほぼ治ります。
まずは、症状を聞き、検査をし、診断し、治療法を探っていき、完治を目指します。
急ににおいがしなくなることがあります。
また、まわりの人はにおいがしているのに、自分はにおいがしない、という事から気づくこともあります。
これは、嗅覚障害という症状です。
原因も治療法もさまざまです。
特に高齢者の場合、においがしないと、鼻からの刺激、情報が減ってしまうことから、脳の活性化に影響し、認知症が進んでしまうと言われています。
日常生活の質(QOL)を低下させないために、原因に合った治療が必要となります。
アレルギーを引き起こす原因となるのは、花粉、ダニ、ほこりなどさまざまです。
乳児ではまれですが、こどもから高齢者まで大変多く見られる病気です。
アレルギーの治療は、症状をおさえる薬による治療がほとんどですが、多くの種類があり、その人に合った薬を見つけていくことで、症状を軽減し、日常生活の質(QOL)を低下させずに過ごすことが可能になります。
また、アレルギーの症状は、重症化させない事がたいへん大事ですので、軽いうちに受診することをおすすめします。
その他、舌下免疫療法という根本的な治療法もあり、効果が大きい例も良く見られます。
一口にのどが痛いと言っても、さまざまな原因があります。
耳鼻咽喉科では、実際にののどを見ます。
時には、喉頭ファイバーも使い、のどの奥の方まで見ることもあります。
診断には見ることが、大変重要です。
血液検査や細菌の培養検査も必要に応じて行います。
症状を聞き、検査を行い、診断し、治療法をさぐり、完治を目指す、というポリシーに基づいて、診療します。
のどがつまるという症状にはさざまな原因があります。
風邪、逆流性食道炎、腫瘍などがあげられます。
耳鼻咽喉科では、ファイバースコープを使って実際にのどの奥を見て、診断します。
その際、患者さん自身が喉頭ファイバーの画像を見る事も可能です。
せきは、苦しい症状です。
原因はさまざまですが、これこそ耳鼻咽喉科の得意分野と言えます。
症状を聞き、検査をし、診断し、治療法をさぐり、完治を目指す、というポリシーに基づき、診療を行います。
せきを伴う病気は、結核など危険なものもありますので、早めの受診をおすすめします。
睡眠中にうまく呼吸ができず、熟睡できず、睡眠時間はとれているのに寝不足状態になってしまう病気です。
重症になると、昼間の運転中に居眠りをしてしまうなどの危険を伴うこともあります。また、睡眠中の突然死の原因にもなります。
治療法としては、睡眠時に、マウスピースを用いた治療機器を使って、呼吸を助けるものがあります。
インフルエンザ、麻しん風しん混合、おたふく風邪、子宮頸がん、肺炎球菌 その他さまざまな予防接種を行っております。
インフルエンザのワクチン接種時にうでがひどくはれてしまう方のために、防腐剤の入っていないワクチンも接種できます。
全ての予防接種には、予約が必要です。詳しくは、受付におたずねください。
めまいは、つらい症状です。ある日突然めまいがした時に、その症状の不快さとともに、不安から精神的なショックを感じてしまう方も多いようです。
めまいの7割は、耳に原因があると言われています。
めまいの症状に加えて、手足が動かない、ろれつが回らない等の症状がある場合には、脳の障害が疑われます。
しかし、めまいと吐き気のみであれば、耳が原因の可能性が高いと言えます。
その中の多くは、自然に治る事の多い良性発作性頭位めまい症というものですが、この病気にかかると気づかないうちに難聴になってしまうケースもありますので、様子を見たりせずに、早めに受診されることをおすすめします。
当院では、補聴器を考えている方のために、補聴器外来を設けています。
補聴器は、便利な道具ではありますが、個人に合った設定(フィッテイング)をすることが、難しいものでもあります。
そのフィッテイングをしないために、補聴器をうまく使えずあきらめてしまう、という例をよく聞きます。
まず、各個人の耳の特徴を知り、それに合わせたフィッテイングをし、これなら使えそうだとなってから初めて、購入するかどうかを考えていただく、という流れです。
当院では、補聴器を販売しません。あくまでもフィッテイングをするだけです。
詳しくは、受付にお問い合わせください。
また、山形市では、「聴こえくっきり事業」と銘打って、高齢者の聞こえに関するサポートを開始しました(2003年)。
こちらは、山形市役所長寿支援課にお問い合わせください。
首のはれの原因には、炎症・腫よう・がんのリンパ腫への転移などが考えられます。
リンパ腫への転移の約70%が耳鼻咽喉科領域のがんに原因があります。
早めに耳鼻咽喉科に受信することが重要です。